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整形外科 専門医のドクタートーク |
西村整形外科 西村和博先生のドクタートーク |
第1に患者様個人に合った生活環境の整備と骨粗鬆症の治療の為に定期的な検査 第2に青少年の骨間接疾患の予防"であります 地域に根ざした医療を目指してまいりますので、藤沢市の皆様何なりとご相談下さい。 |
Vol.3 骨粗鬆症のはなし(その2) |
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また、身体的な要素から骨粗鬆症を予測することが出来ます。
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―丈夫な骨づくりのための食生活− 今回は具体的な各栄養素の働きと食品について説明させてもらいます。 まずは骨の主成分でありますカルシウムについて説明いたします。カルシウムの多い食品といえば皆様が口を揃えて答えてくれるのが“牛乳”です。牛乳や乳製品はカルシウムの吸収率が良い食品とされております。 しかし、“牛乳”にはいくつかの問題点があります。その1つに日本人には“牛乳”を消化する酵素が乏しい人が意外と多く存在することです。“牛乳”を飲むと軟便になったり下痢をしたり、お腹がギュルギュル鳴ったりする方がいらっしゃると思います。 そういう方々は実は腸では拒絶反応が起こっていて、吸収が阻害されている可能性が高いのです。そういう方々は無理に“牛乳”を摂取せず、他の食品でカルシウムを補うほうがよろしいと思います。本来、日本人は農耕民族であり、植物性食品から栄養素を吸収するのに適合した民族なのです。小松菜やほうれん草などの緑黄野菜、大豆食品、海藻類からのカルシウム摂取をお薦めいたします。特に骨粗鬆症年齢の方々は動物性食品を取りすぎますとコルステロールが高くなったり、体重が増えてしまったりするので気をつけてください。 |
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次にカルシウムの吸収を促進するものと阻害する食品を説明いたします。 カルシウムの吸収を良くする代表的な栄養素がビタミンDです。詳しくは後で説明いたします。また、マグネシウムはカルシウムの代謝にはなくてはならない栄養素です。最近話題になってきましたがカルシウムと同じぐらい重要なミネラルで、大豆食品、玄米、ナッツなどに比較的多く含まれています。一方、動物性たんぱく質、インスタント食品に大量に含まれているリンはカルシウムの吸収を妨げます。特に若年層のインスタント食品の摂取率は最近増加傾向にあり、将来この世代が骨粗鬆症年齢になった時、今以上の骨粗鬆症の方が発生するのではないかと、研究者らが危惧しております。嗜好品ではタバコはカルシウムの吸収を妨げてしまうばかりか、椎間板の老化現象を早めますので、脊椎の変形が起こりやすくなります。また、お酒やコーヒーは適量なら問題ありませんが、飲みすぎますと尿へカルシウムが大量に排出されてしまいます。 |
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次に先ほど出てきたビタミンDについて説明いたします。 ビタミンDは干しシイタケなどの乾物やカツオなどの魚肉などの食品に多く含まれ、摂取することで吸収されますが、一方で皮膚でも合成される栄養素です。ビタミンDは腸でのカルシウムの吸収を助ける働きがありますが、吸収や合成されたばかりのビタミンDにはそのような作用はありません。肝臓や腎臓で活性型ビタミンDに変化して初めてカルシウムの代謝をよくしてくれます。よって、肝臓や腎臓の悪い方はビタミンDの作用が悪く骨粗鬆症になりやすい体質となります。 また、皮膚で作られるビタミンDは合成されるのに紫外線が必要です。日光浴が必要な理由はこのためなのです。よって、窓越しの日光浴のように紫外線が遮られる場合は有効ではありません。屋外で適度な日光浴をしてください。1日に15分ほどの日光浴にて骨折抑制の効果があったとの報告があります。 |
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次にビタミンKについてお話いたします。 ビタミンKは主に植物に由来するビタミンK1と微生物に由来するビタミンK2に分けることが出来ます。その内、骨粗鬆症の予防になるのは後者のビタミンK2です。納豆や味噌のような発酵食品に多く含まれております。その作用は骨の質を改善し、折れにくい骨を造る作用があります。以上、骨の老化の予防に役立つ食品を簡単に説明させてもらいました。いずれも予防のための食品であり、骨粗鬆症の治療のためのものではありません。 骨粗鬆症にならないように、またはなっていくのを遅らすためのものです。短期間に上記の食品を大量に摂取しても効果はありません。偏った食生活はむしろ“害”となりますのでご注意ください。次は骨粗鬆症の治療薬について説明させていただきます。 |
3.骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の話(2)/あなたの骨は大丈夫ですか.。 |
2.骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の話(1)/スカスカ骨粗鬆症にご注意ください。 |
1.腰痛について/腰痛の生涯有病率は84%であるという調査報告がありま。 |
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